ご挨拶(2021年4月)

 東京大学宇佐美研究室は、心理統計学・教育測定学・行動計量学の研究室として2021年4月から本格的に開始しました。 潜在変数モデリング(latent variable modeling)を基軸としながら、教育学・心理学・医学等を中心とした行動科学(behavioral science)のための統計的方法の開発と実践・普及を 中心的なミッションとして掲げています。本領域の研究・教育の発展のために微力ながら尽くしてまいりますので、皆様からのご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒お願い申し上げます。研究室の運営はまだまだこれからという所ですが、分析相談・共同研究等につきましてもお気軽にご連絡下さい。

大学院生・PDの募集

 これから日本学術振興会特別研究員(PD)や進学希望者の方の受け入れを積極的に行っていきます。宇佐美が行ってきた研究課題或いは 行動科学のための統計的方法に関心がある方は勿論、これらの観点から自身の応用研究・実践をさらに深めたいという方も歓迎します。
 宇佐美自身は、心理統計学・教育測定学・行動計量学等と呼ばれる立場から、現実の行動科学の研究・実践との接点を意識しながら、 潜在変数モデリングを基軸とした統計的方法の開発・応用研究を中心に進めてきました。具体的には、縦断データ分析(構造方程式モデリング等 に基づく変化のモデリング、個人内関係や因果関係の推論、変化のパタンの分類)やテスト理論(項目反応モデルの開発、臨床・心理検査開発、 記述式・論述式テストを中心とした実際のテストの測定論的問題)に関するテーマを中心に研究をしてきました。そして、教育学・心理学・医学領域の先生方との共同研究も数多く行っており、統計的方法の実践に関心がある方の参加も歓迎します。
 本研究室を検討されている方はお気軽にご連絡ください。また、学部・大学院での研究指導は、同じコースの 岡田謙介先生の研究室(心理統計学・ベイズ統計学)とも連携しながら進めていきます。

NEWS

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  • 2024年4月12日 研究室メンバーを更新しました。
  • 2024年3月28日 ホームページを更新しました。
  • 2024年3月26日 [教育] 名古屋大学、国立成育医療研究センター、広島大学にて、構造方程式モデリング(SEM) ベースの縦断データ分析の応用について講演しました。[資料]
  • 2024年3月5日 [研究] 研究室の佐宗駿さんの論文が『統計数理』に採択されました。
    佐宗駿・岡元紀・宇佐美慧(印刷中). 小サンプルサイズ下での認知診断モデルの推定精度の検討-モデルの誤設定の影響と推定法の違いに着目して- 統計数理
  • 2024年2月14日 [研究] 研究室の阿部勇輝さんの論文が『行動計量学』に採択されました。
    阿部勇輝・宇佐美慧(印刷中). 教師による言語的フィードバックが学業成績に与える効果のメタ分析と調整効果 行動計量学
  • 2024年1月26日 [研究] 思春期児童の精神症状の変化のパタンを解析した、 東京大学大学院医学系研究科および東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの研究グループとの 共同研究成果についての プレスリリースです。

  • Uno,A., Nagaoka,D., Usami,D., Yamaguchi,S., Minami,R., Tanaka,R., Sawai,Y., Okuma,A., Yamasaki,S., Miyashita,M., Nishida,A., Kasai,K., Ando,S. (2024). Suicidal thoughts and trajectories of psychopathological and behavioral symptoms in adolescence. JAMA network open, 7(1), e2353166-e2353166

  • 2023年12月14日 [研究] 思春期児童の 精神症状の変化のパタンの解析と分類を行った、 東京大学大学院医学系研究科および東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの研究グループとの 共同研究成果についての プレスリリースです。

  • Nagaoka,D., Uno,A., Usami,S., Tanaka,R., Minami,R., Sawai,Y., Okuma,A., Yamasaki,S., Miyashita,M., Nishida,A., Kasai,K., & Ando,S. (2023). Identify adolescents' help-seeking intention on suicide through self- and caregiver's assessments of psychobehavioral problems: deep clustering of the Tokyo TEEN Cohort study. The Lancet Regional Health–Western Pacific, 43.

  • 2023年9月30日 ホームページを更新しました。
  • 2023年5月14日 ホームページを更新しました。
  • 2023年3月1日 ホームページを更新しました。
  • 2023年1月26日 [研究] 解説論文:構造方程式モデリング(SEM)と構造ネスト平均モデル(SNMM)に基づく個人内の相互関係に関する二段階推定

  • Usami,S. (under review). A two step robust estimation approach to infer within-person relation in longitudinal design: Tutorial and simulations. [Preprint]

  • 2022年11月11日 [研究] 東京大学大学院医学系研究科安藤俊太郎先生の研究グループとの眼房水解析に関わる共同研究成果についての プレスリリースです。

  • Ando,S., Suzuki,H., Matsukawa,T., Usami,S., Muramatsu,H., Fukunaga,T., Yokoyama,K., Okazaki,Y., & Nishida,A. (2022). Comparison of lithium levels between suicide and non-suicide fatalities: cross-sectional study. Translational Psychiatry, 12:466.

  • 2022年10月27日 ホームページを更新しました。
  • 2022年10月27日 [教育] 大学院講義「心理統計学の近年の展開」の資料(論文の日本語要約)を公開しています。随時更新していきます。
  • 2022年10月21日 [研究] 招待演者としてThe 22nd SNU International Conference on Education Researchで発表しました。[資料]
  • 2022年7月10日 [研究] 以下の論文がPsychometrika誌に採択されました。

    Usami,S. (2022). Within-person variability score-based causal inference: A two-step estimation for joint effects of time-varying treatments. Psychometrika. [Paper]

    縦断的に測定された変数の個人内関係(within-person relation)の推測を、構造方程式モデリング(SEM)に基づく個人効果(特性因子)の予測と構造ネスト平均モデル(SNMM) 或いは周辺構造モデル(MSM)に基づく母数推定の二段階を通して行う方法を提案した論文であり、心理統計学と疫学的手法を折衷した方法とも位置付けられます。 また、個人内関係を推測する際に想定されるデータ発生プロセスの多様性やその統計的推測上の関係についても併せて論じています。今後は、本手法の性能評価に関する追加的検討とともに、 ソフトウェアの実装や心理学・教育学・医学を中心とした多領域における本手法の応用・実証研究を進めてまいります。ご関心のある方は宇佐美までお気軽にご連絡ください。
  • 2022年5月21日 ホームページを更新しました。
  • 2022年3月31日 [研究] 宇佐美慧 (2022). 個人内関係の推測と統計モデル―ランダム切片交差遅延パネルモデルを巡って―[論文]
  • 2022年3月28日 [社会] 令和3年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、 経年変化分析調査の結果が公表されました。 [資料]
  • 2022年3月21日 ホームページを更新しました。
  • 2021年12月21日 ホームページを更新しました。
  • 2021年6月21日 ホームページを更新しました。
  • 2021年4月21日 ホームページを開設しました。
  • お問い合わせ・アクセス

    郵便:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学大学院教育学研究科 宇佐美慧
    E-Mail:
    研究室:東京大学本郷キャンパス教育学部棟203B室
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